映画分野

背景と狙い

2020年は、新型コロナウイルスが世界的に蔓延し、各国で緊急事態宣言が出されるなど、私たちの生活様式は大きく変化した。諸外国への往来だけでなく、国内の移動も大きく制限された。教育機関においても登校が禁止され、多くの授業が対面でなくオンラインで開講せざるを得なくなった。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻では、当初、非対面授業に対して学生らから否定的な意見も見られたが、オンライン授業が定着するにつれ、その利便性や、講義内容によってはオンライン授業の方が適しているなどの肯定的な意見が学生や教授から挙がるようになった。
このような状況を鑑み、東京藝術大学映像研究科は『ASEAN諸国における映像領域クリエイター育成カリキュラム開発』プログラムのオンライン開催を早々に視野に入れた。これまで培ってきた映像教育プログラムを再度検討し、ASEAN諸国の教育機関の機材設備や状況をリサーチ、その結果に基づいてオンライン環境でどのような教育が可能か、どの方法が最も高い教育的効果を残せるかを検討した。その結果、オンラインで開催することが正式に決定された。
本事業『ASEAN2020 Online Digital Cinema Production Master Class and Editing Workshop』は、ASEAN屈指の映像教育機関であるシンガポールのラサール芸術大学の協力により、各ASEAN諸国の教育機関と連携し、日本を代表する編集者、撮影監督、美術監督、録音技師、演出家、映画プロデューサーの指導のもと、映画制作に必要な表現技術と思考、そして映画に対する情熱を直接体験してもらう貴重な映画教育プログラムである。東京藝術大学の教育経験に基づく教育カリキュラムのもと、映画編集、撮影照明、美術、録音、演出、フィルムスタディー(映画学)という分野において、日本の映像技術表現と映画の創造性をASEAN諸国の若者たちと共有し、さらには日本文化への理解を深めてもらう重要な機会を提供する。本事業が次世代のASEAN諸国での映画制作ネットワークの足がかりになることを大いに期待している。

実施体制

スタッフ

講師

宮島竜治[編集技師/東京藝術大学大学院映像研究科 非常勤講師]
柳島克己[撮影監督/東京藝術大学大学院 名誉教授]
三ツ松けいこ[美術監督]
藤本賢一[録音技師]
石川 慶[映画監督]
市山尚三[映画プロデューサー/東京藝術大学大学院映像研究科 客員教授]

講師補佐

田中直樹[通訳]

ディレクター

横山昌吾[東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻 助教]

プロジェクトプロデューサー

岡本美津子[東京藝術大学大学院映像研究科 教授]

ワークショップアシスタント

廣原 暁[フリーランス監督]
前村祐子[フリーランス制作部]
北地那奈[フリーランス美術部]
徐 賢先[フリーランス美術部]
鈴木昭雄[フリーランス録音]
南徳昭[フリーランス録音]
平田竜馬[フリーランス編集]
安 震寧[東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻撮影領域 学生]
毋 必成[東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻撮影領域 学生]
Schwaerzler Sybilla Raffaela[東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻撮影領域 学生]
藤田 恵実[東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻撮影領域 学生]
MUKADASI MUHETAER[東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻撮影領域 学生]
李 少庭[東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻撮影領域 学生]

企画・運営

東京藝術大学大学院映像研究科

事業担当

竹中佐織[フリーランスプロデューサー]

パートナー

講師・コーディネーター

浦田秀穂[撮影監督/LASALLE College of the Arts教授]

ゲスト講師

Justin Loh[LASALLE College of the Arts 非常勤講師/フリーランス録音]

講師補佐

Tan Jin Lin Jesmen[LASALLE College of the Arts]

協力機関

LASALLE College of the Arts

参加教育機関

Mahakarya Institute of the Arts Asia(ブルネイ)
Jakarta Institute of Arts(インドネシア)
Multimedia university(マレーシア)
University of the Philippines Film Institute(フィリピン)
LASALLE College of the Arts (シンガポール)
The University of Theatre-Cinema HCMC(ベトナム)
Wathann Film Festival (ミャンマー)

講師プロフィール

宮島竜治[編集技師/東京藝術大学大学院映像研究科 非常勤講師]

1967年生まれ。神奈川県出身。96年、長崎俊一監督作『ロマンス』でデビュー。矢口史靖監督作『スウィングガールズ』(2004)、山崎貴監督作『ALWAYS 三丁目の夕日』(05)『永遠の0』(13)で、日本アカデミー賞最優秀編集賞を受賞。主な作品に、『ホテル・ハイビスカス』『リンダ リンダ リンダ』『ゆれる』『百万円と苦虫女』『中学生円山』など。

柳島克己[撮影監督/東京藝術大学大学院 名誉教授]

1950年生まれ。写真学校を卒業後、72年に三船プロダクションに契約社員として入る。82年からフリーの助手となり、87年に映画としては初めて撮影を担当する。『3-4x 10月』『あの夏、いちばん静かな海』『ソナチネ』『Kids Returnキッズ・リターン』『座頭市』『アウトレイジ』など北野武監督の作品中14作を担当。その他の作品に柄本明『空がこんなに青いわけがない』、深作欣二『バトル・ロワイヤル』、行定勲『GO』、滝田洋二郎『阿修羅城の瞳』、佐々部清『出口のない海』、西川美和『ディア・ドクター』『夢売るふたり』などがある。

浦田秀穂[撮影監督/LASALLE College of the Arts教授]

米国の撮影監督アーネスト・デッカーソンやスティーブン・H・ブラムなどのカメラ・アシスタントを務め、多くの撮影現場で研鑽を積む。2011年よりシンガポール在住。主な作品に『KAMATAKI』(モントリオール国際映画祭5部門受賞、ベルリン国際映画祭特別賞)、『クローンは故郷をめざす』(サンダンス映画祭正式招待作品、モントリオールファンタジア映画祭最優秀撮影賞)、『Disappearing Landscape』(ロッテルダム国際映画際招待作品)、『7 Letters』(釜山国際映画祭招待作品)などがある。『7 Letters』は第88回米アカデミー賞外国語映画賞部門のシンガポール代表作品に選出。最新作『A Land Imagined』はロカルノ国際映画祭で金豹賞を受賞。

三ツ松けいこ[美術監督]

1972年生まれ。日活芸術学院美術科を卒業後、94年から映画美術の仕事に就く。主な美術作品に是枝裕和監督作『誰も知らない』(2004)『そして父になる』(13)『海街diary』(15)『万引き家族』(18)、崔洋一監督作『血と骨』(04)、西川美和監督作『ゆれる』(06) 『夢売るふたり』(12)『永い言い訳』(16)、SABU監督作『蟹工船』(09)、吉田恵輔監督作『銀の匙Silver Spoon』(14)、山戸結希監督作『溺れるナイフ』(16)、瀬々敬久監督作『8年越しの花嫁』(17)、中田秀夫監督作『終わった人』(18)などがある。

藤本賢一[録音技師]

1967年生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)第1期卒業。2006年、小泉徳宏監督作『タイヨウのうた』で録音技師デビュー。主な作品に、森淳一監督作『重力ピエロ』(09)、成島出監督作『八日目の蝉』(11)『ふしぎな岬の物語』(14)『ソロモンの偽証 前編・後編』(15)、内田けんじ監督作『鍵泥棒のメソッド』(12)、山崎貴監督作『永遠の0』(13)『海賊とよばれた男』(16)、『DESTINY 鎌倉ものがたり』(17)、宮藤官九郎監督作『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16)、阪本順治監督作『半世界』(19) などがある。

石川 慶[映画監督]

1977年生まれ。東北大学で物理を学んだ後、映画監督を志し、ポーランドの国立大学、ウッチ映画大学に留学して演出を学ぶ。2017年、映画『愚行録』で長編映画デビューを果たし、第73回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出された。

市山尚三[映画プロデューサー/東京藝術大学映像研究科 客員教授]

1963年生まれ。東京大学経済学部を卒業後、1987年に松竹株式会社に入社。竹中直人監督作『無能の人』(91)、ホウ・シャオシェン監督作『憂鬱な楽園』(96)等をプロデュース。並行して92年~99年まで東京国際映画祭「アジア秀作映画週間」(後の「シネマ・プリズム」)の作品選定を担当。98年、オフィス北野に移籍し、サミラ・マフマルバフ監督、ジャ・ジャンクー監督などアジアの若手監督の作品のプロデュースを開始。00年12月には国際映画祭「東京フィルメックス」を立ち上げ、現在に至るまでのプログラム・ディレクターを務めている。

事業概要

【事業名】

『ASEAN2020 Online Digital Cinema Production Master Class and Editing Workshop』

【日程】

2020年11月24日(火)~2021年1月22日(金)

【開催地】

【メイン会場】東京藝術大学大学院映像研究科 馬車道校地 小視聴覚室
【受講者会場】各教育機関の講義室および受講者の個人宅

【受講学生数】

マスタークラス58名(総受講者数)/編集ワークショップ8名 ※1

※1:東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻の参加者1名はアシスタントとして参加

【受講学生の所属】

Mahakarya Institute of the Arts Asia(ブルネイ)4名/1名
Jakarta Institute of Arts(インドネシア)3名/1名
Multimedia university(マレーシア)5名/1名
University of the Philippines Film Institute(フィリピン)6名/1名
LASALLE College of the Arts (シンガポール)  32名/2名
The University of Theatre-Cinema HCMC(ベトナム)6名/1名
Wathann Film Festival(ミャンマー)1名/1名

【使用言語】

日本語・英語(逐次通訳)

プログラム内容

〈プログラム イントロダクション(11月24日)〉

『ASEAN2020 Online Digital Cinema Production Master Class and Editing Workshop』の開会式は、オンラインで東京藝術大学大学院映像研究科馬車道校地小視聴覚室よりオンラインソフトZOOMを用いて開催された。
まず、本事業のディレクターである横山より、ワークショップの開催趣旨と今回のプログラムがオンラインで開催されることになった社会的経緯が話され、本プログラム内容とスケジュールの説明があった。今回のプログラムは編集ワークショップと映画制作マスタークラスという2つのプログラムで構成されている。編集ワークショップ参加者は映画制作マスタークラスへの参加も可能だが、マスタークラス参加者の編集ワークショップへの参加は認められない。
開会の挨拶後、編集ワークショップの宮島竜治講師が代表して挨拶し、講義アシスタントを紹介した。編集ワークショップのガイダンスも同時に行われ、編集ワークショップでの注意事項やルール、プログラム進め方についても説明された。マスタークラスの受講生には、各講義の受講前に各講師が指定した作品を事前に視聴するようにリストが提示された。

映画制作マスタークラス

 〈編集マスタークラス(11月24日)〉講師:宮島竜治

宮島竜治講師による「日本の映画表現技術」というテーマのもと、編集マスタークラスが行われた。
講義内容は、基礎知識だけでなく宮島講師のこれまでの編集者としての経験を伝え、過去作品の映像素材を使用しながら具体的にどのように編集で映像表現をしてきたか説明した。編集における構成の重要性を受講生にわかりやすく伝えるため、自身で編集した予告編の解説をしたり、編集によるテンポの作り方や、編集をよりスムースにつなげる技法などを伝えるなど、内容は多岐に渡った。また、監督とその他の領域とのコミュニケーションの重要性についても自身の経験を踏まえながら言及した。日本の映画編集というテーマであったが、編集技術と表現に国籍はないことを実感できる講義内容となった。

〈演出マスタークラス(11月25日)〉講師:石川 慶

マスタークラス2日目は、石川慶監督による「『愚行録』の演出と編集について」の講義を行った。
石川講師は、作品のオリジナル編集素材と編集タイムラインを用意し、実際に編集した素材を見ながらどのようにシーンやシークエンスが構成されていったのかを詳しく説明した。また、ポーランドの国立映画学校ウッジで映画教育を受け、映画監督になったという自身の経歴から、学生時代の経験や、帰国後どのようにして監督として活動するようになったかなども伝えた。学生からの質問では映画表現技術だけでなく、キャリアパスに及ぶなど、幅広い内容の講義となった。

〈撮影照明マスタークラス(11月26日)〉講師:柳島克己、モデレーター:浦田秀穂

撮影照明マスタークラスは、ラサール芸術大学の浦田秀穂講師をモデレーターとして迎え、「撮影照明表現と照明のコントロール」というテーマのもと、柳島克己講師が講義した。
受講者は柳島講師が指定した日本の白黒映画を事前に閲覧しており、白黒映画でどのように光がコントロールされているか柳島講師による解説を受け、各レンズの特性など日本映画の撮影表現に対する知識を深めた。また、講義後半の浦田講師との対談では、柳島講師が撮影技師の初期に担当した北野武監督作品『3-4x 10月』についての撮影表現や撮影に関する裏話などもあった。浦田講師からはプロ目線を通した鋭い質問もあり、学生らにとって大変刺激的な内容となった。

〈美術マスタークラス(11月27日)〉講師:三ツ松けいこ

美術マスタークラスでは、三ツ松けいこ講師が講義を行った。講義内容を学生が実際の映画制作で生かせるよう、テーマは「ロケセットでの美術」とした。
まず、三ツ松講師が担当した美術監督作品の美術資料や作品映像の一部を学生に見せた。映像を通してそのシーンがデザイン段階からスクリーンで上映されるまでにどのような行程をたどっているか、ロケでの注意点や完成までの行程なども含め、細かく丁寧に解説された。学生はロケセットからスタジオセットへの繋がりなど普通に映画を見ていたら決して気づくことのない美術の技術の高さに驚いていた。講義後の質問も多岐にわたり、三ツ松講師が過去に担当した作品のエピソードや、美術での映像表現について多くの質問が挙がった。

〈サウンドデザインマスタークラス(11月30日)〉 講師:藤本賢一、ゲスト講師:Justin Loh、モデレーター:浦田秀穂

サウンドデザインマスタークラスは、前半部を藤本賢一講師のサウンド講義、後半を浦田秀穂講師をモデレーターとしてシンガポールの録音技師Justin Loh講師と藤本氏の対談とした。
藤本講師の講義では、録音技師としてのキャリアや、学生時代から録音技師として活躍するまでの経緯を説明した。技術的な内容では、藤本講師が担当した作品の解説だけでなく、現場での録音の際の注意点、実際の録音現場でのスタッフ動きや、ロケーションでの録音の意義などを担当作品からの経験や資料をもとに詳しく説明した。
また、Justin講師との対談では、日本とシンガポールやASEAN諸国でのサウンド領域に対する考えやシステムの違いという基本から、表現方法にどのような違いがあるかなど、バリエーションのある内容となった。国を超えたサウンド領域の相違点や同意点は参加者の創造性を大いに刺激した。

〈フィルムスタディーマスタークラス(12月1日)〉講師:市山尚三

本学の客員教授でもあり、アジアでも著名な映画祭「東京フィルメックス」のディレクターを務める市山尚三を講師に迎え、「ASIAN Films in the Future」をテーマに講義を行った。
市山講師はこれまでのアジア映画や世界で活躍するアジア人監督の歴史を振り返りながら、世界におけるアジア映画の立ち位置や評価、最新のアジア各国の映画や映画祭の状況について講義した。これまでに培ってきた豊富な知識と経験に基づく内容で、普段では決して知り得ることのできない映画の裏側や社会的側面を知れる貴重な機会となった。

映画編集ワークショップ(開催時期:2020年 11月24日~2021年1月22日)

「映画編集」にフォーカスし、課題と自習、それに対する講評というカリキュラムとなり、すべてオンラインで開講された。
受講者には、運営側で用意した編集素材と脚本をインターネットでダウンロードできる環境を整え、ワークショップ初日に配布した。編集素材は1時間程度のホラー映画のジャンルに属するものを用意し、5~10分程度の完成尺を予想した。撮影素材の撮影の際は、各ショットの演技箇所の重なりを多くすることで、編集での選択肢を増やすように心がけた。扱う素材については物語が不明瞭になりやすいドラマでなく、ホラーという物語の骨格がはっきりしたジャンル映画を扱うことで、物語の展開やポイントがわかりやすく、限られた時間内でも編集作業の選択をより機能的にすることができた。撮影素材の配布は二段階に分けられ、ある程度編集が進んだ段階で実景などの素材を増やし、追加編集を行った。
また、希望する受講者には任意のオプションとして、過去の「ASEAN文化交流・協力事業映画部門」の映画制作ワークショップで使用した編集素材を、ワークショップ9日目の講評会の後に配布、編集課題として自由に編集をしてもらい、2回目の最終講評会の時に講評を行った。
講評は、編集ワークショップの開始日から4日目、8日目に中間講評を行い、9日目に1回目の最終講評、2カ月後に2回目の最終講評を行った。受講生は編集作品を講評会の事前に運営側に提出し、宮島講師が事前に視聴できるようにした。これにより講評がより具体的となり、詳細なフィードバックが受講生にできた。宮島講師は受講生から狙いやテーマを聞き出し、それらがよりはっきりと表現できる方法を考えながら講評した。受講生からも多くの質問が挙がる、大変充実したワークショップとなった。

 

事業の様子

受講者アンケート結果

受講生の学年

1年生 2人(3.9%)
2年生 17人(33.3%)
3年生 28人(54.9%)
4年生 4人(7.8%)

 

受講生の各大学での専攻領域

監督 14人(27.5%)
プロデューサー 2人(3.9%)
脚本 2人(3.9%)
撮影照明 10人(19.6%)
美術 5人(9.8%)
編集 5人(9.8%)
サウンドデザイン 0人(0%)
映画制作全般 7人(13.7%)
フィルムスタディ 2人(3.9%)
その他 4人(7.8%)

 

興味のある領域(複数回答可)
監督 28人
プロデューサー 12人
脚本 15人
撮影照明 29人
美術 19人
編集 29人
サウンドデザイン 13人
フィルムスタディ 22人

 

マスタークラスの評価 ※五段階評価 (最高5点)
■編集マスタークラス
5点 13人(50%)
4点 8人(30.8%)
3点 5人(19.2%)
2点 0人(0%)
1点 0人(0%)

■演出マスタークラス
5点 12人(46.2%)
4点 10人(38.5%)
3点 4人(15.4%)
2点 0人(0%)
1点 0人(0%)

■撮影照明マスタークラス
5点 16人(61.5%)
4点 8人(30.8%)
3点 2人(7.7%)
2点 0人(0%)
1点 0人(0%)

■美術マスタークラス
5点 14人(53.8%)
4点 8人(30.8%)
3点 3人(11.5%)
2点 1人(3.8%)
1点 0人(0%)

■サウンドデザインマスタークラス
5点 12人(46.2%)
4点 9人(34.6%)
3点 4人(15.4%)
2点 1人(3.8%)
1点 0人(0%)

■フィルムスタディーマスタークラス
5点 11人(42.3%)
4点 8人(30.8%)
3点 6人(23.1%)
2点 0人(0%)
1点 1人(3.8%)

 

今回のワークショップは今後の映画制作に役に立つか?
とても役に立つ 10人(38.5%)
役に立つ 16人(61.5%)
役に立たない 0人(0%)

 

今回のようなワークショップに今後も参加を希望するか?
はい 23人(88.5%)
いいえ 3人(11.5%)

 

講義の長さは適切だったか?
長すぎる 4人(15.4%)
適切 20人(76.9%)
短すぎる 2人(7.7%)

 

今回のマスタークラスで日本映画と文化に対する興味が増えたか?
増えた 25人(96.2%)
変わらない 1人(3.8%)
減った 0人(0%)

 

日本に来日してみたいか?
はい 26人(100%)
いいえ 0人(0%)

 

映画編集ワークショップ評価 ※五段階評価 (最高5点)
5点 6人(60%)
4点 2人(20%)
3点 2人(20%)
2点 0人(0%)
1点 0人(0%)
*評価3つけた受講生2名はワークショップ未参加

 

編集ワークショップの素材はワークショップ用に適切だったか? ※3段評価(最高3点)
3点 8人(80%)
2点 2人(20%)
1点 0人(0%)
*評価2つけた受講生2名はワークショップ未参加

 

マスタークラスに対するコメント

■Jakarta Institute of Arts

  • 演出、撮影照明の講義は本当に有意義でした。講師の方々による経験と理論のバランスが取れていました。このイベントに参加できたことを感謝します。私たちはインドネシアで小津安二郎監督、黒澤明監督、是枝裕和監督などの日本の映画製作者の理論を使って講義を受けており、映画、特に日本映画について心を開いています。
  • オンラインに多少制約がありましたが、このワークショップに参加できて嬉しいです。次回はこのワークショップで講師の方々から直接学びたいです。

■LASALLE College of the Arts

  • 宮島講師のコメントはとても参考になりました。マスタークラスもよかったです。ただ、直接対面のワークショップの方が、やはり効果的だったと思います。
  • オンラインだったが、とてもためになりました。
  • 多くを学べました。
  • マスタークラスの実施に感謝します。美術監督や撮影監督が、映画監督とどのようなコミュニケーションをとっているかがわかり、より多くを考えることができました。
  • COVID-19により、いまは海外のマスタークラスに行く機会がありません。このオンラインでのワークショップがあって間違いなくよかった。そもそも日本文化が大好きで、とても楽しかったです。
  • マスタークラスのセッションは、大変素晴らしかったです。洞察に満ちていました。翻訳に時間がかかったので、期間が短く感じられました。次回はもっと長くなることを願っています!
  • 有名な日本の映画関係者に出会って話せたことは、本当に嬉しいです。常に日本文化に興味がありました。彼らから多くを学び、思考プロセスを理解できました。日本文化に基づいた映画づくりに本当に興味があります。撮影現場では、周囲のスタッフに常に目を配り、理解に努めていることがわかりました。今後は、私の周りのスタッフや人々を意識するようにしようと思います。
  • マスタークラスは非常に有益で興味深いものでした。ただ、より専門的で、もっと長期に渡って開催されて欲しかったです。
  • とても興味深く、面白いマスタークラスでした。ぜひまたやってほしいです。
  • 非常に内容の濃いマスタークラスでした。

■Mahakarya Institute of the Arts Asia

  • 内容が魅力的でした。ただし、オーディオとビデオの品質がよくなくて、それが原因で集中できませんでした。
  • オンライン配信でしたが、多くのことを学びました。ただし、インターネット接続や技術的な問題で、講義の一部が聞けませんでした。次のマスタークラスを本当に楽しみにしています。

■Moltimedia University

  • 全体として、映画製作全般に興味をもてた学習体験です。
  • 魅力的な講義もありました。ただ、もう少しインタラクティブになってほしかったです。
  • とてもいい経験になりました。マスタークラスでは私たちと講師の方々の知識を共有できてよかったです。感謝します。
  • ロックダウンのため、マスタークラスへの参加は簡単になったが、講師と学生間でもっとやりとりがあるとよかった。

■The University of Theatre-Cinema HCMC

  • とても刺激を受けました。別のワークショップやマスタークラスに参加する機会があればと思います。講師の方と翻訳者の皆さん、ありがとうございました。

■University of the Philippines Film Institute

  • 映画という私の興味ある分野について、日本人の方から講義を聞くのは興味深かった。なぜなら私が将来、映画を制作する際にその違いを比較することができるからです。
  • オンラインよりも対面のほうがよかったと思います。

■Wathann Film Festival

  • とてもよいワークショップで、異なる編集スタイルと映画知識を得ることができました。次回も参加したいです。

 

編集ワークショップに対するコメント

○編集ワークショップのテーマについて

  • 大変楽しかったです。音や編集に関しては完全に自由に編集できました。特に音の素材は自由に決めることができました。素材は、制限も厳しくなく、やりやすかったです。(LASALLE College of the Arts)
  • ホラー映画を編集するのは初めてだったので、私にとっては挑戦でした。知識と能力が向上したので、挑戦は常に良いものです。(University of the Philippines Film Institute)

○期待していたものを学にことができたか?

  • はい、宮島さんや参加者の作品から、他の視点について理解することができ、とても助かりました。(LASALLE College of the Arts)
  • はい、もっと学びたいです。(University of the Philippines Film Institute)

 

編集マスタークラスに対するコメント

  • このワークショップに参加できて嬉しいです。しかし、ネットにトラブルが少しありました。次回も参加して、講師の方から直接学ぶことができれば幸いです。(Jakarta Institute of Arts)
  • 編集に対しての講評がとても有効でした。もっと批判的でもよかったとも思います。(LASALLE College of the Arts)
  • 同じ脚本とラッシュから異なる解釈が生まれ、さまざまな作品となるのは、大変興味深いことだと思います。同じラッシュからさらに広い視点を知ることができました。(LASALLE College of the Arts)
  • 映像を編集するという意味では、とてもよい方法であり経験となりました。クライアント/共同編集者と編集する場合にとても役に立つと思います。(Moltimedia University)
  • このワークショップを受ける以前は、編集領域を担当することがありませんでした。でも、宮島竜治さんから編集についてよいコメントをいただき、とても自信になりました。私も編集者になれるのではないかと思いました。ありがとうございます!(University of the Philippines Film Institute)
  • さまざまなスタイルの編集方法を知ることができ、本当によかったです。(Wathann Film Festival)

関連リンク

  • 文化庁
  • 東京藝術大学
  • JENA