事業概要

事業目的

本事業は、日本が強みを有する映画、メディア映像、アニメーション等の映像領域において、成長著しいASEAN諸国の専門性の高いクリエイター育成に向けたカリキュラム開発を行うことにより、その国の映像文化の将来を担う人材育成に貢献するとともに、日本文化の潜在的な需要者を掘り起こし、我が国の文化発信力の強化、国際文化交流を促進することを目的とする。
本年度は、映画とアニメーションの両分野において、日本を代表する高い技術と経験を持った一流の実践者達を講師として招聘してオンラインによるワークショップを行い、新型コロナウィルスの影響下における新たな国際人材育成カリキュラムのモデル事業となることを目指した。

事業構成

映画分野は「ASEAN2020 Online Digital Cinema Production Master Class and Editing Workshop」をオンラインで開催した。同プログラムは座学ベースのマスタークラスと、実習ベースの編集ワークショップから構成されている。講師を務めたのは、日本を代表する映画編集者、撮影監督、美術監督、録音技師、プロデューサー、映画監督である。受講生の募集は、東京藝術大学大学院映像研究科が構築してきた大学間ネットワークならびに国際映画教育連盟(CILECT)のネットワーク等を活用して行われ、最終的にASEAN諸国7カ国(マレーシア、ブルネイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム、ミャンマー)から延べ64人(編集ワークショップ8人、マスタークラス58人)の学生が参加した。
アニメーション分野は「Animation Bootcamp 2021 ASEAN」をオンラインで開催した。日本のアニメーション業界で活躍するトップクラスのアニメーター達を講師として、アニメーションで表現することの基本を教えるプログラムである。受講生の募集は、本事業の前身である「ASEAN文化交流・協力事業(アニメーション、映画分野)」においてアニメーション分野の実施パートナーであったタイのシラパコーン大学をハブとして行われ、タイとインドネシアの2カ国から計20人(タイ15人、インドネシア5人)の学生が参加した。

関連リンク

  • 文化庁
  • 東京藝術大学
  • JENA